※記事内の全ての画像は雰囲気を再現したイメージです。実際の製品・写真とは異なります。
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『ファミリーコンピュータMagazine』(ファミリーコンピュータマガジン)は、徳間書店インターメディアが発行していた日本のファミリーコンピュータ(以下ファミコン)専門ゲーム情報誌。略称は「ファミマガ」。 1985年7月、世界初のファミコン専門誌として創刊。ゲーム雑誌としては『Beep』に次ぐ最古の…
21キロバイト (2,870 語) – 2025年9月13日 (土) 09:27
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1. ファミマガの概要
ファミマガのウルテクコーナーでは、誰もが知らないゲームの秘密をこっそり紹介しており、それを知ることでゲームの難易度を大幅に変えることができました。また、この情報を仲間と共有することは、ゲームの議論を深める貴重な機会でもありました。
さらに、ファミマガには「必勝テクニックブック」と呼ばれる攻略冊子が付録としてついてくることもありました。この付録は、多くの読者にとって、ゲームの攻略に不可欠な存在であり、数多くのページが読み返された結果、ボロボロになるまで使用されました。
ただし、ファミマガには笑いの要素も含まれていました。それは「ウソテク」と呼ばれる投稿コーナーです。時には、この「ウソテク」に引っかかることもあり、友人たちとともに笑い合うのもまた一興でした。実際に使えない技を試す無駄な努力も、今では懐かしい思い出です。
また、ファミマガには読者のハイスコアやイラストが掲載されるコーナーも存在しており、多くのゲーマーにとって、ここに載ることはある種のステータスシンボルでした。自身の名前が誌面に載ったときの喜びは、今でも色褪せない記憶です。
発売日には本屋やコンビニに駆け込んでファミマガを手に入れる、そんな朝の風景も印象的でした。もし売り切れになれば次の入荷を待つしかないため、発売日を待ち焦がれた日々が続きました。このように、ファミマガはただの情報源にとどまらず、当時のゲーム文化を象徴する重要な存在だったのです。
2. 人気のウルテク特集
ウルテク特集の魅力は、その情報の質と量にありました。多くのゲームで成功を収めるには、隠されたテクニックや裏技の情報が不可欠でした。その情報が詰め込まれていたウルテク特集は、読者にとって宝探しのような存在で、一度見つけた裏技は、友人たちとの交流のネタとしても重宝されました。
また、ウルテク特集によってゲームの難易度を大きく変えることが可能でした。攻略のコツを知ることで、ゲームが急に簡単に感じられることもありましたし、逆に難易度の高いチャレンジを楽しむこともできました。こういった情報を元に何度もゲームを繰り返しプレイし、試行錯誤する時間は、今振り返ってもかけがえのない体験です。
ファミマガのウルテクは、単に裏技を紹介するだけでなく、プレイヤーの創造力を刺激し、新たな視点でゲームを楽しむ機会を提供しました。ゲームの裏に隠された可能性を探求することで、さらなる遊び方を発見する喜びを多くの読者に提供していたのです。このようにウルテク特集は、昭和のゲーマーにとって、ゲームを深く楽しむための指南役であり、欠かせない存在だったのです。
3. 必勝テクニックブックの魅力
必勝テクニックブックは、言わばゲーム攻略のバイブルであり、当時のゲーマーたちはこの小冊子を手に、何度もゲームに挑んでいました。
徳間書店が発行するこのシリーズは、発売されるたびに話題を集め、ゲームをより深く、そして楽しくプレイするための貴重な情報源となっていました。
多くのゲーマーに愛されたこの必勝テクニックブックが提供したのは、単なる攻略情報ではありませんでした。
ゲームの楽しみ方を指南し、時にはプレイヤーに新しい発見をもたらすことで、ゲームそのものの魅力を倍増させたのです。
特定の難関ステージのクリア方法や隠されたアイテムの取得手順など、実践的でありながら興味深い内容が満載で、その冊子はまさしく「読めば勝利が近づく」一冊でした。
当時はインターネットが普及しておらず、ゲームの情報は書籍や雑誌、友達同士の口伝えなどが主な手段でした。
そのため、必勝テクニックブックは一度手に入れると手放せない、まさに宝物のような存在だったのです。
ページをめくるたびに新しい発見があり、多くのゲーマーがこの冊子によって、自分なりのゲーム攻略法を築きあげる楽しさを味わいました。
また、この必勝テクニックブックの持つ魅力は、その情報の信頼性にもありました。
ただ情報を得るだけでなく、実際にゲームの操作に役立つ内容が多く、成功したときの達成感もひとしおだったと言えるでしょう。
このようにして、必勝テクニックブックは昭和のゲーマーたちの心を掴み続け、ゲームへの情熱をさらに燃やし続けていました。
4. ウソテクと友情
ウソテクとは、ゲームの裏技や隠し技として紹介されていたもので、実際には成功しないことが多いものでした。たとえば、特定のボタンを順番に押すことで隠しキャラクターが出現する、といった情報がファミマガに掲載されていました。しかし、いざ試してみると全く効果がなく、何度も試行錯誤の末に「やっぱり無理か!」と失笑する結果に。これがまさにウソテクの醍醐味でした。
しかし、そんなウソテクを友達と一緒に試す時間は、遊びの時間それ自体が楽しいものでした。無謀とも思えるチャレンジに大笑いし、失敗した後に「騙された!」と肩を叩き合いながら大爆笑した瞬間は、何物にも代えがたい良き思い出です。そんな時間こそが、当時の友達との絆を深める貴重な時間でした。
ウソテクは、成功を求めるだけのものではなく、挑戦する過程そのものを楽しむことができる素晴らしい経験でした。成功する技はもちろん貴重でしたが、失敗してもそれをネタに友達と過ごした時間のほうが大切だったと今でも思います。このようにしてファミマガのウソテクは、多くの昭和ゲーマーにとって友情を育む大切なエッセンスとなったのです。
5. 読者とのコミュニケーション
ファミマガでは、単に読者の声を反映させるだけでなく、読者同士の関係をも構築する役割を果たしていました。このコーナーにより、雑誌の枠を超えて、新たな友人関係やコミュニティが生まれることも少なくありませんでした。同じようにゲームを愛する仲間の成果を認め合う場があったからこそ、ファミマガは単なるゲーム情報誌の域を超え、昭和のゲーマーにとって特別な存在となっていたのです。
また、読者からのフィードバックを元に新しい企画が生まれたり、既存の企画が進化していくことで、ファミマガは常に読者と共に成長する雑誌であり続けることができました。これにより、誌面を通して読者の意見や思いが反映される、双方向のメディアとしての一面も持っていたのです。このように、ファミマガの読者投稿コーナーは、単なるゲームの情報発信に留まらず、コミュニケーションツールとしても大きな役割を果たしていたと言えるでしょう。
6. 最後に
ファミマガは単なる雑誌ではなく、情報の宝庫であり、知らない新しいテクニックや攻略法が次々と紹介されていました。読むことそのものが冒険の始まりであり、ゲームがもっと楽しくなる瞬間でした。特にインターネットがなかった時代においては、この雑誌は家宝のように扱われ、貸し借りが行われることもしばしばありました。
雑誌を通して、友達とも情報を共有することができました。皆で集まってワイワイと盛り上がりながら、記事を見せ合い、新しい情報や裏技を教えあうことは、何ものにも代えがたい喜びでした。こうして共有した時間は、今もなお忘れられない思い出として心に残っています。時代は変わり情報伝達の手段も多様化した中で、このように顔を合わせて情報を楽しむという体験を超えるものはないのかもしれません。
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